ずっと気づかなかっただけ。


そのあとはいつも通り4人で話をして、

教室に戻る。

ケータイを確認すると、

チカくんからメッセージが入ってたから、

隠れて返信する。

少し楽になったみたいでホッとする。

早くチカくんに会いたいなぁ。

今日のこと話して、

よしよしって頭を撫でてほしいなぁ。

むふふ、

1人でニヤニヤしてると、

「…さっきも言ったけど、もう一回ちゃんと言う。俺、お前のこと好きだし、諦めないから。…千景先輩よりいいって言わせる。今まで通り仲良くして欲しいし、…なんかあったら頼って。」

頭に重みを感じて太一の声。

教室の中にピンクの悲鳴。

「太一、やるじゃん!」

タケくんの声がして、

頭が軽くなったと思ったら、

太一が背を向けてそそくさと自分の席に戻って突っ伏す。

「た、太一っ、あの」

「…後にして、顔あげらんない…」

耳が真っ赤に見えてるのが見えてしまって、

思わず笑う。

「太一、ありがとっ、」

「…ん、」

太一は優しいなぁ。

気まずくならないようにちゃんと伝えてくれる。

…私もそういう人になれるように頑張らないと!