いつもと同じ雰囲気になってきて、
少しずつ緊張で張り詰めてた心が解けてくる。
「昼飯」
クマさんの言葉に、
みんなで一斉に時間を見る。
「あと15分しかない!」
「教室で食べよっか」
流石にこの流れでこれ以上先輩たちの教室にお邪魔するのもなと思って、
4人で教室に戻ろうとする。
けど、
「あの、チカくん?」
チカくんはくっついたまま。
「高木、次なに?」
「自習ですけど…はぁ、次だけですよ、ちゃんとその次は出してくださいね。」
「ん、わかった」
え、
「なっちゃん?」
「真白、頑張ったんだからちゃんと甘えてきなさい」
「ちょ、結城、俺も行く」
「んー、太一今回は諦めろって」
タケくんが太一を引っ張って3人が離れてく。
クマさんも、
「千景、貸しだぞ。」
って、チカくんのお弁当を私に持たせて、
私の落ちてたお弁当も拾ってくれて、
教室に戻ってく。
え、え?

