その声は少し震えていたが、何とか言うことが出来た。

でも、ライには言葉が分からないだろう…

だからこれはただの自己満足になってしまう…

そう思いながらライの方見ると、不思議そうな顔でこちらを見ていた。

やっぱり……

その日から何度も何度も、ライに伝えてもライは玄関で未来を待ち続けた…

もう…もう…止めてくれ…その姿が、行動が…受け入れられない現実を突きつけて来るんだ…

力が入り過ぎてフラフラとして、
その場に座ってしまった俺にライは、心配そうに他人事の様に慰めと言わんばかりに私の頬を舐めた。

何も知らず自分を慰めるライが…

たまらなく苦しかった…

たまらなく痛かった…