「待って、姉ちゃん! 帰るならカンパ!」
脱力。
「二紀、あんたねぇ……」
立ち止まったわたしのもとに、実取がすぅーっと寄ってきた。
本当に。
足音もさせないで、すぅーっと。
一歩の幅が大きいからだと気づいて、つい感心。
やっぱり、運動神経いいなぁ……。
場違いな感想にぼんやりするわたしの顔を実取がのぞきこんでくる。
「ごめんね。気を悪くした?」
「…………」
そう正面きって聞かれると、首を横に振るしかないのは社交辞令の教科書どおりでは?
「イチローさんは95点」
(は、ぃ?)
なにを言いだす?
この子は。
「二紀もかわいくて驚いたけど、イチローさんは思っていたよりずっと…」
「――――へ?」
まぬけな声が出てしまった。
「男前でした」
「はぁああああ?」
なんだそれは。
「ぷははは」
二紀が場所もわきまえず大笑いして注目を集めるし。
もういやだ。
もう、あんたたちにはつきあわない。
脱力。
「二紀、あんたねぇ……」
立ち止まったわたしのもとに、実取がすぅーっと寄ってきた。
本当に。
足音もさせないで、すぅーっと。
一歩の幅が大きいからだと気づいて、つい感心。
やっぱり、運動神経いいなぁ……。
場違いな感想にぼんやりするわたしの顔を実取がのぞきこんでくる。
「ごめんね。気を悪くした?」
「…………」
そう正面きって聞かれると、首を横に振るしかないのは社交辞令の教科書どおりでは?
「イチローさんは95点」
(は、ぃ?)
なにを言いだす?
この子は。
「二紀もかわいくて驚いたけど、イチローさんは思っていたよりずっと…」
「――――へ?」
まぬけな声が出てしまった。
「男前でした」
「はぁああああ?」
なんだそれは。
「ぷははは」
二紀が場所もわきまえず大笑いして注目を集めるし。
もういやだ。
もう、あんたたちにはつきあわない。



