「はい、はい。だからってバドやめるとか、絶対、言わせないからね。きみはもう男バドの実取 準。かけがえのないひとなの。忘れないでちょうだいよ」
「また、そうやって……。半端にうれしがらせるの、やめてよ」
半端?
「わたしは、心から言ってますけど?」
「…………」
なんで黙るのよう。
「あなたに期待したって……ダメなんだ」
な…んですってぇ?
どうしてきみは、こんなにわたしの気を引くのがじょうずなの?
「なによ。なにがダメなのよ。言ってごらんなさい。……聞きましょう」
返事を待っていると、準はポケットに手を入れて、なにかを引っぱりだした。
「これとどっちが青いかなぁ」
「……ぇ……」
準の指がひらひらと広げていくもの。
それは――…
ピーカンに白い雲。
わたしの…
ハンカチだ!



