『夢じゃねぇーよ!』

聖人はみくるの頭を優しくコツンとして、
重たい荷物を奪った。

『はじめまして、医師の柊聖人です。
これ、向こうに運べばいいですか?』

『看護師の杉本蘭子です。
すみません!あちらでお願いします』

2人のやり取りをポカンと見ながら、
みくるはまだ夢の中にいるようだった。

(新しい先生が聖人さんだったなんて。
……やっぱり……聖人さんは私の救世主なんだ!)