『お父さんも、同じ事言ってたわ……
みくるが髄膜炎になって、昏睡状態になった時。
もっと早く見つけられてたらって…
医者は大変ねぇ!何でも自分が助けなきゃって
思っちゃうのかしら??』

『初めてなんです……傷付いた人を見て、こんなに
悔しくて後悔してる自分が…』

『そんな風に想ってくれる人が、みくるのそばにいるなんてね………けど、みくるは大変よ。幼いし、出来ない事もたくさんあるし、気を付けなきゃいけない事もたくさんあるし……失ってしまいそうになる不安もあるのよ』

『僕は、みくるさんを守りたいんです!!
というか、守る自信があります!!』

『ん~~ぅぅ…』

『あ、起きちゃったかしら。ぅふふ、今の話聞こえてたりして~』

『え!?』


みくるの母に、思わず強気な宣言をした聖人は
少しだけ心がすっきりした気がした。