『熱が上がってきたかぁ……みくるちゃん、寒気の他に辛いところはない?』

『うん、大丈夫………けど、カーディガンが…』

『あっ、ごめん!今着せてやるから』

『ハハハッ、すっかり柊先生が担当医になっちゃったね!』


見たことのない聖人の献身的な姿に、
葵は目を疑った。


『水野先生、みくるちゃんに抗菌薬追加して、
経過も良く見ておくように』

『ぁ……はい、分かりました』