みくるの細い指がほんの少し動き、
聖人の手を握ろうとしている。
『みくる!?分かるか!?』
まだ熱があり意識が朦朧としながらも、
必死に聖人の瞳に焦点を合わせようとしている。
母は急いで神田先生を探しに病室を飛び出した。
『……ごめん、ね………私、ぅさぎ…に、』
『絶対消えるなよって、俺言っただろ!?
どうしてすぐ言わなかったんだょ…』
みくるは握られていた手を離し、聖人の涙を
拭ってあげた。
『…デート、楽しくて……ぃえなかったの』
『ごめん……気付いてやれなくて、本当ごめん!』
『ぅぅん…私、消えてもぃいから……最後、
聖人くんに……大人にしてもらぃたかったの…』
薄く照れ笑いをするみくるも涙を流し、
今度は聖人が優しく拭いてあげた。
『……生きてて、ょかった…
また、聖人くんに会えて…良かったです』
聖人の手を握ろうとしている。
『みくる!?分かるか!?』
まだ熱があり意識が朦朧としながらも、
必死に聖人の瞳に焦点を合わせようとしている。
母は急いで神田先生を探しに病室を飛び出した。
『……ごめん、ね………私、ぅさぎ…に、』
『絶対消えるなよって、俺言っただろ!?
どうしてすぐ言わなかったんだょ…』
みくるは握られていた手を離し、聖人の涙を
拭ってあげた。
『…デート、楽しくて……ぃえなかったの』
『ごめん……気付いてやれなくて、本当ごめん!』
『ぅぅん…私、消えてもぃいから……最後、
聖人くんに……大人にしてもらぃたかったの…』
薄く照れ笑いをするみくるも涙を流し、
今度は聖人が優しく拭いてあげた。
『……生きてて、ょかった…
また、聖人くんに会えて…良かったです』


