「 よろしく 」


私はペコリと頭を下げると


「 遥野ちゃん、可愛い。
 俺めっちゃタイプかも 」


って、私の頭に伸びてきた 笠原くんの手。


… ん? あれ


触れられるかと思ったのに、


「 邪魔すんなよー 」

って 笠原くんの声と、

笠原くんの手を制してるのは


平石で、、


「 稜矢 タイプじゃねーだろ。」

って 久しぶりに聞いた 低い声



「 えー、可愛いじゃん?
 紫月も思うだろ?」


って 笠原くんは 笑っている。


だけど、その質問に平石は

「 別に。興味ない 」


って 冷たく言い 教室を出て行った。


「 なーんだ、紫月も素直じゃないなー 」


ニヤニヤしながら言う笠原くん、


そして、平石の席に場所を移って

「 紫月とキスしたんだって? 」





私は机の中を整理している途中で
突然 笠原くんに言われ、


「 … 声大きい 」


って 笠原くんを睨む。