クールな彼の甘苦い罠







「 ……… ー? 」

「 ……い 」



「 ……… おい 」

「 ……ッ!!!… わっ 」



「 … ひらいし?! 」



どれだけ眠ってしまってたんだろう。



頬に触れた 冷たい何かで目が覚め、

目を開けると目の前には 平石。



「 あほヅラしてんぞ 、

 ほら。…これやる」

って 隣の席の椅子を引っ張ってきて私の横に腰掛ける。

そして 机の上に置かれたイチゴミルクの紙パック。


「 … ありがと。」

まだ 寝起きで頭が起きてない、、

突然の平石の姿に 「 なんでいるの? 」って
突っ伏した机から体を起こす。


「 足立から教室いるって聞いた。
 俺じゃ嫌だった?」


って … 身を乗り出して 距離を詰める平石。

その距離感に戸惑いながらも「 ううん 」と頭を横に振る。


「 素直じゃん 」

「 … ッ!! … 」


って 伸びてきた平石の手は 私の前髪に触れて

ピクッと体が反応してしまう。


そんな余裕のない私を他所に
「 前髪 乱れてた 」って 笑う。……ずるい。


久しぶりの平石に緊張してしまう。



天音ちゃんのことも聞きたいのに
聞く勇気なんてないし。