「 本当は付き合いたいんだろ? 」
「 どうかな。わかんねー 」
好きだけど 手に入れたら
嫉妬して … あの時みたいに。。
って 俺はグルグルと頭の中で天音との過去を思い出しそうになった。
ぼーっと考えていると
「 紫月〜 」
って、
中学から一緒でたまに話す程度の茉由が俺のとこに来た。
「 なに? 」
「 天音ちゃん来てる。あれ、」
は??
茉由が指差すのは窓から見える校門。
そして、校門の前で傘をさして立っている天音の姿。
… まじかよ。
「 帰って、って伝えてくれる? 」
「 無理だよー。茉由から言えるわけない 」
俺が進もうとすると 何で現れるんだよ。
そう思ってしまう、
「 ちゃんと行ってあげなよー 」
って 茉由は手を振って教室を出てしまった。
「 また噂広まるぞ 。天音 何考えてんだっての 」
稜矢もグラウンドを見ながら 呟く。
… はぁ。どうする、俺
教室から天音を眺めながら ため息。
「 まあ 行った方がいいんじゃない? 」
稜矢がそう言うから
俺は重たい腰を上げて 校門まで行く。
「 紫月 」
俺の姿を見つけると天音はニコッと笑って 俺の方へ近寄ってきて、
