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あれから3か月が経ち、

その3か月は特に何かあったわけではなく
平凡な高校生活を過ごしていた、


平石と何度かすれ違うことだってあったけど
別に何か言葉を交わすわけでもない関係





「 はる、大丈夫? 上の空じゃん 」


今日から高校2年生になった。


クラス発表のボードを見た時から
私の頭の中は混乱している


「 あ…うん。なんか、、ね? 」


私は菜桜の方を向いて 不自然に笑う。


「 ぷっ、、ハハ!!
 実は意識しちゃってんの? 平石紫月のこと 」


教室までの廊下でストレートに聞いてくる菜桜にシーっと指を立てて見せる。


「 別に意識してない。
 ただ クラス一緒になるとか何も考えてなかったから 」


そう、クラス発表のボードには
平石 紫月 の名前があったのだ。



「 でも 悪い噂は聞かないよ〜
 隠れて女と遊んでるとかもね 」


そうだ。彼はモテるし、何かあればすぐに話題になるような人。

それなのにこの前の先輩との噂もないし、

悪い話は聞いたことがない。



「 それが 更に許せないよね 」



私は はぁ、と朝からため息ばかりで
教室の前まで来ると ドアに手をかけた。