クールな彼の甘苦い罠





「 それは… 」
「 それは何?、、自分からはいいとかってルールなの? へー。こんな場所で松木も大胆だよね 」


って 平石は自分の丸椅子を私の方へ少し寄せて距離を詰めてくる。

それに 繋いだ手は机の上から下ろされて机の下で平石の太ももの上。


「 … これは、無意識だから!! …だって 平石が話してくれたから嬉しくてつい。。だと思う 」


私は弱々しい声で言うけど


「 無意識って、、じゃ、誰にでもするの?」


って もう!!


「 しないよ!!できないし。もういい? 」


私は絡まった手を離そうとするけど

「 だめ。」

って 離してくれる様子はない。


私はもう諦めて大人しくしておくことにした。



それからすぐに

「 お待たせ〜 」

って お姉さんが持ってきてくれた料理、


「 美味しそう!!! 」


オムハヤシにサラダ 可愛く盛り付けされている。


料理がくると、

スルッと解放される私の右手

少し 寂しく感じてしまうんだ、

私は解放された右手でスプーンへ手を伸ばす


「 いただきます 」

「 んー!!美味しい! いっぱい食べます 」

私はお姉さんに言うと

「 遥野ちゃん可愛いー!」


って 私の目の前でずっと見てくるから恥ずかしくなった。