クールな彼の甘苦い罠





15分ほど歩いて着いたのは、


「 可愛いカフェだね 」


住宅街にある 可愛い小さなカフェ


カランカランーー

平石が先頭で 木枠のドアを開ける

「 いらっしゃ…… あー!紫月!」

って 平石の名前を呼ぶ女の人の声、


私は平石の後ろからチラッと中を覗くと


「 あら〜!今日は稜矢じゃないんだ〜 。
 今 テーブル人多くて、、カウンターでいい? 」


って 私をチラッと見るとニコッと笑う女の人。


スタイル良くて ベリーショートが似合う美人、


「 あー。いいよ 。

 … 松木 こっち 」


って 私はその女の人を気にしていると
平石に腕を掴まれてカウンターに連れて行かれる。


カウンターの端に座るよう言われ
私は 丸い可愛い椅子に腰掛ける


キッチンと対面のカウンターは、
女の人が私の前に来てずっと見てくる

ペコっと会釈をすると

「 名前は? 」

って、身を乗り出して聞いてくる。


「 あ、、松木 遥野です 」

私は恐る恐る名前を言いながらちょうど腰掛けた平石をチラッと見ると


「 俺のねーちゃん 」

って 少し眉を下げて言う平石


「 え、お姉さん?! …… 」

私は驚いて、それ以上の言葉は浮かばない。


「 紫月の姉の咲良(サクラ)です!」

って お姉さんはニコニコというか、ニヤニヤしている。