前半戦が終わり、
48-56 と 私たちの学校がリード。
10分間の休憩中、ベンチでは選手が集まって話をしている。
「 茉由ちゃん、紫月って彼女できた?」
平石の元カノの声が私まで聞こえる。
「 どうだろ。… ねぇ、遥野ちゃん知ってる? 」
って、私の名前が呼ばれて
「 えっ? 」
少し動揺してしまった。
「 いないと思うけど…」
茉由ちゃんに言い、チラッと振り返ると
「 紫月と仲良いの? 」
って クリクリの目でこっちを見る平石の元カノ。
「 … 少し話す程度だけど 」
私はまた無愛想に行ってしまい、、
いや、平石の元カノだからじゃない。
ただの人見知りが出てしまってる、、だけ。
「 紫月、女の子と話したりするんだ。意外… 」
って 明らかに肩を落とす彼女の姿を見て
なんだか 胸がざわついた。
「 あの感じは、まだ好きなのかな? 」
私は横に座る菜桜に小さな声で言う。
「 気になっちゃうよね。けど、はる、大丈夫よ 」
「 え、何? 」
「 好きなんだね〜 平石のこと 」
って 菜桜は私の腕を取って くっついてくる。
