クールな彼の甘苦い罠






「 お待たせ〜 」

私は切り終えて机へ向かう


「 焼くのは 俺やるから 」

って稜矢くんはタオルを額に巻き準備万端

「 菜桜もやりたーい!」

って 2人は焼く係


しばらくして、たこ焼きも順調に焼けて

相変わらず、稜矢くんと菜桜が喋っている


「 平石って、モテるじゃん?
 今まで彼女何人いたの? 」

恋バナになり、遠慮なく聞く菜桜


「 ……1人だけど 」


意外と躊躇せず答えた平石と
こんなにモテるのに1人と言う回答に
私は若干動揺を隠せないでいた


その後も他の3人の恋バナをしたり、
すぐに時間は経った。


全て食べ終わり、

「 デザート食べたい 」


って言い出す菜桜。


「 分かる!!買いに行く? 」

って 稜矢くんまで。

「 じゃ、みんなで行こっか 」


って 私が言うと

「 俺パス。3人で行ってきて 」

って何か不機嫌そうに 机の上のお皿をまとめてキッチンへ持っていく



…自分勝手だなあ。