一人暮らしをしていることは知ってたけど

理由は何だか聞けない気がする



「 座れば? 」


私はボーッと立って考えていると
後ろから平石の低い声

「 うん… あ、てか 私 材料用意するから
 キッチン借りていい? 」


荷物を端に置いて 平石に聞く


「 勝手に使って。
 つーか、何作るの 」

キッチンで手を洗う私に聞いてくる。


「 たこ焼きパーティーだって。」

「 そ。俺 着替えてくるわ 」


って 隣の部屋に消えて行った平石。



私は買ってきた材料を全部出して準備開始、


材料を切るようにまな板に出していると

「 遥野ちゃん、たこ焼き器出せる? 」

って、テーブルの方から稜矢くんが言う。


「 たこ焼き器どこあるの? 」

周囲は見渡してもない、

「 そこの棚の上だったかなー。」


って 稜矢くんが指差した棚の扉を開くと
たこ焼き器と書かれた箱が置いてある。