「 そうよねー。それは否めないんだけど…」
菜桜も気まずそうに笑っていて、
「 私 恋愛向いてないやあ。」
って 自分で口にして悲しくなる。
菜桜みたいに可愛く接することもできないし、
すぐ強がって可愛くない発言もしてしまう
今までも告白は何度かされたし、
付き合った経験だってあるのに
上手くいった恋愛なんてない。
「 ついたよ〜 」
私たちに向かって 稜矢くんが言う
「 はる、可愛く素直に喋るんだよ、いい? 」
って 菜桜は笑って
「 わ〜い 、楽しみ 」
って稜矢くんと平石の所へ駆けて行った。
私も早足で3人のところへ行き
エレベーターで6階まで上がる。
ガチャーーー
6階の角部屋、
「 お邪魔します 」
最後に部屋に入る
青と白で統一された部屋
シンプルで広々としている
…… 平石の匂いと一緒だ
触れてくる度に思ってた
平石から香るホワイトムスクの良い香り
