「 なに? 」

首を傾げて こっちを向く松木

髪の毛からフワッと心地よい香りがする



「 別に? 」


俺は 前を向いて 平常心を保つけど


「 久しぶりに声聞いたかも 」



って 可愛く笑う松木は反則で、



「 ずっと藤野と喋ってるからじゃん 」

「 … っ 、、それは 、、」


俺は 少しお尻をずらして座り、
松木の肩に頭を預ける。


口から出た自分の言葉に
自分自身が一番驚いていて、、



「 … 疲れた。着いたら起こして 」

「 …‼︎ … ねっ、」


俺は何となく松木の左手に自分の指を絡めて
そのまま目を瞑った。


藤野はクラスでも明るいムードメーカーで
話し上手で、いつも松木は笑ってる


俺は正反対。