クールな彼の甘苦い罠





だけど、それはそれで
平石からしたら迷惑そうで、


「 じゃあ、、

 私 、自販機寄るから 先に……」


「 俺も 」


私は席を立って 先に行こうとすると
手首を掴まれて、、


思った返事と違う返事に戸惑う。


「 …あっ。

 私 買って来ようか? 」


一緒に行くのも迷惑だろうと思い、

私は気を遣ったのに…


「 お前なあ。

 、、一緒に行く 」


って 平石は立ち上がり


「 バーカ 」
「 … っアー。いたあ」


私にデコピンをする。



「 行くぞ 」


って、私の右手は開放され
私は半歩後ろをついていく。


掴まれていた右手は離れた後も平石の体温を感じる…



全然好きじゃないのに、

考えてることだって分からないけど


たまに見せる表情とか仕草とかに
キュンとすることがある。