ここは、とある普通の高校2年生が暮らす町。その町は、とても平和な町

-だった。

ピピピピ
高橋菜々実は、いつものように目覚まし時計を止めて、大きなあくびをした。
菜)「ふぁ~。よく寝た…。」
菜々実はベッドから起き上がると、階段を降りて、大学教員の兄、新大と中学3年生の弟、凉に
菜)「おはよ~。」
と言った。
新)「おはよう。朝ごはん出来てるぞ。」
凉)「姉ちゃんおっそ。もう7時だぜ?」
凉が生意気に言う。
菜)「バスまでまだ時間あるからいいの!」
新)「そういえば昨日、隣の部屋に誰か引っ越して来てたぞ。確か菜々実と同い年の子とお父さんだって、大家さんが。」
それを聞いて、菜々実は心が弾む。
菜)(どんな人なんだろ…。会ってみたいなぁ。)
ウキウキしながらドアを開けた。