そしてそれは
彼女を苦しめるものだったーーー
「はぁッ、はぁッ…ッ」
強く瞑っていた目を見開いて
荒い呼吸を繰り返しながら
寒くもないのにガタガタと全身の震えが止まらない。
狭く、暗く
孤独な闇に飲み込まれていくような
そんな感覚だけがハッキリ残り
言葉に言い表せれない恐怖が押し寄せる。
「お、おい…大丈夫かよ…」
目の前で苦しみ出すカトレアに
シオンは驚き戸惑い
その肩にすら触れる事ができない。
緊迫する状況下で
追い討ちを掛けるように非常用の電気も消えてしまう。
「こんな時にッ」
真っ暗闇の中
手探りでスマホを取り出しライトを点けると
その光に照らされているカトレアは
終始、肩で息をしながら頭を押さえ
目は焦点が合っていない。
「…仕方ない」
これ以上は見ていられなくなったシオンは
一度スマホのライトを消し
またどこかへ電話を掛けた。
「俺です。
この人は俺には殺せない。
…その代わりボスのところに連れて行くから
今すぐ電源を復旧させて」
すると
パッと明かりが点灯ーーー
彼女を苦しめるものだったーーー
「はぁッ、はぁッ…ッ」
強く瞑っていた目を見開いて
荒い呼吸を繰り返しながら
寒くもないのにガタガタと全身の震えが止まらない。
狭く、暗く
孤独な闇に飲み込まれていくような
そんな感覚だけがハッキリ残り
言葉に言い表せれない恐怖が押し寄せる。
「お、おい…大丈夫かよ…」
目の前で苦しみ出すカトレアに
シオンは驚き戸惑い
その肩にすら触れる事ができない。
緊迫する状況下で
追い討ちを掛けるように非常用の電気も消えてしまう。
「こんな時にッ」
真っ暗闇の中
手探りでスマホを取り出しライトを点けると
その光に照らされているカトレアは
終始、肩で息をしながら頭を押さえ
目は焦点が合っていない。
「…仕方ない」
これ以上は見ていられなくなったシオンは
一度スマホのライトを消し
またどこかへ電話を掛けた。
「俺です。
この人は俺には殺せない。
…その代わりボスのところに連れて行くから
今すぐ電源を復旧させて」
すると
パッと明かりが点灯ーーー



