ちゅ、というリップ音と共に唇が離れた。



ギシッとベッドの体重がかかる音と共に、急に恥ずかしくなる。


ばっちり合っていた目を逸らした。



「なんで逸らすんですか」
「いや…なんか…」


逸らすなって言われている気がしてぎゅっと目を閉じる。


「…緊張してて…」


私の頬にそっと触れてきた手が冷たい。



「緊張って…うわ、顔あっつ…どんだけ恥ずかしがってるんですか」


「…やめてよ」



両手で顔を隠すと両手首を握られ、顔を覆い隠すことができなくなった。



ドラマや漫画でみたことあるやつだぁ…



「恥ずかしいとか可愛い」



もう一度顔が近づき、2度目の触れるだけの長いキスをする。