「何かあったらメール送るわ。」
歩が、奈々子に言うと男子3人も結の後を
追い掛けて行った。
「あの4人凄いな。怖くないのかな」
「怖さよりも好奇心の方が勝ってるんだよ」
奈々子はそういうと、リュックから水筒を
取りだしお茶を飲んだ。
「それにしても暑いよね。木陰だけど
これだけ暑いとしんどい」
茉麻は小型扇風機の風を強にしながら言った。

4人が旧校舎の中に入ってから30分が経った。
「4人とも遅い。何してるんだろう」
「電話してみたら?」
「うん、そうしてみる」
奈々子は歩に電話した。
しかし、なかなか出ない。
「おかしいな。もしかして何かあったのかな。」
「大丈夫だよきっと。夢中になってるだけだよ」
茉麻は、涼みながら言った。
「心配だな。私ちょっと見てくる」