「先生か工事の人が入ったんじゃない?」
茉麻が言った。
「確かに、取り壊し1か月前だしありえるな。
先生がいるかもしれないなら怒られそうだし
入れないな。」
歩は、落ち込みながら言うとその場にしゃがみ込んだ。
「歩、中に先生はいないと思うぞ。
だって、今16時半だし先生達は会議のはず」
日向は、腕時計を見ながら言うとどうする?
といった顔でみんなを見た。
「私は、行かないよ。みんなが行くなら
私は外で待ってる。」
茉麻はそういうと、近くのベンチに行き座った。
「私も茉麻と待ってようかな。」
奈々子はそう言うと茉麻の隣に座り、
制汗シートで汗を拭いたり
「じゃあ、私たち4人で行ってくるね」
結は、そういうと先に旧校舎の方に歩いて
行った。