「茉麻が行きたくないって言ってるし
やめない?結」
奈々子がなだめるように言った。
「そうだね。やめよ!普通に買い物とかしよ」
結は、そう言うとペットボトルに残った
炭酸飲料を飲み干してゴミ箱に捨てに行った。
「ありがとう奈々子」
「ううん、それに私も旧校舎怖いから行きたく
なかったし」
2人はうんうんと頷きながら結の所に
向かった。
「じゃあ、部活もないし帰ろ!」
奈々子が言いながら教室を出ていった。
「そういえば、歩たちは旧校舎行くのかな。」
奈々子は、ぼそっと言った。
「あー、あの3人都市伝説とか噂話好きだもんね。聞いてみる?」
結はニコリと笑いながら2人に聞いた。
「いいよ…あ、気になっただけで行かないからね!旧校舎」
茉麻は、少し焦ったように言った。
「えー、ちょっと行く流れだったじゃん」
結はがっくりとしながらスタスタと歩いた。