奈々子は歩にメールを送った。

歩、大丈夫?

返事は帰ってこないまま、今日が終わった。
次の日、奈々子と茉麻は結の家に向かった。
インターホンを鳴らすと、結もお母さんが
出てきた。
「あら、奈々子ちゃんと茉麻ちゃんじゃない
結の様子を見に来てくれたの?」
「はい、結はどんな感じですか?」
奈々子が心配そうに聞いた。
「それが、家に帰ってきてから
自分の部屋に閉じこもって出てこないのよ」
「そうなんですね。」
「あ、良かったらあがって!結の部屋に案内
するわね」
「ありがとうございます。お邪魔します」