私しか、知らないで…


北翔が出て行って先生とふたりになった



「オマエら、ケンカしてんの?」



「ケンカなんかしてないですよ
いつもこんな感じ」



「へー…
弁当、ありがと
おいしかったよ」



「ホント?よかった

あ、コレ…」



さっき言ってた曲を流した



゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜゚.*・。゚♬*゜



気付いたら先生がすぐ近くにいた



ドキン…



「ふーん…」



「いいでしょ?」



「んー…」



先生はピンときてなさそうだった



「先生、いいと思ってないでしょ」



「うん、正直、よくわからん」



私も先生の趣味

よくわかんないもん



でも知りたいと思う

私の知らないことを知ってる先生が
すごく魅力的に感じる



私の知ってること

先生の知ってること

共有したいと思う



「朝倉ならきっと
いい曲だねって、なるんじゃない?」



「うん
北翔も聴いてると思う
だから別にオススメしなくていいの」



「なるほどね」



先生はパソコンと向き合った