私しか、知らないで…


「亜南先生〜!」



キャハハハ…



新田さん達が来た



私は慌てて準備室を出ようと思った



ホントは先生とも少し話したかったし

エサもまだあげてない

お菓子も…



「あ!お弁当?」
「え、めずらしー!」



あ、どーしよ…



「彼女???」
「お母さん?」



キャハハハ…



私の存在は無視されて
新田さん達の声が準備室に響いた



暗かった理科準備室が
一気に明るくなった



「失礼しました」