「爪、キレイだね」
「ありがとう
昨日塗ったの!」
薄紫に塗られた爪
紫苑て花の色
会えなくなってからも
紫苑を思い出す
「藤森くんて、彼女いるの?」
「いないよ」
「えー、いそうだけどな…
モテそうだもん
どれぐらいいない?」
「ずっといない」
「へー、そーなんだ
私と付き合ってほしいって言ったら?」
「言ったら?」
「私と付き合ってくれる?」
「そーなんだ…
付き合うってこーゆーふうに言うんだ」
「え???なに?なんの話?」
「いや…
付き合ってほしいって言わなきゃなんだね」
「え、うん…
ダメ、かな…?」
「それって、オレのこと好きだから?」
「うん…好きだよ」
「別にいいよ
付き合ったことないから付き合ってみたい」
「え、あ、ありがとう
よろしくね!」
「うん、ありがとう、よろしくね」
へー…
こーやって交際って始まるんだ



