「亜南て
女の子なんかに、興味あるの?」
紫苑の胸にあるオレの手を紫苑に掴まれた
あ…
何やってんだろ…オレ
紫苑に触れたかったんだと思う
「ごめん…」
「亜南の大好きな魚たちが見てるよ」
「ダメ…?」
オレが好きなのは…
熱帯魚でも
女の子でもなく
紫苑なんだ
「いいよ…ダメじゃないよ」
ーーー
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紫苑がキスしてくれた
「亜南て
いつもキスする時
目、開けてるよね?」
紫苑が笑った
「え…うん…
…ダメなの?」
「ダメじゃないけど…
恥ずかしいから、閉じてよ…」
「うん…ごめん…」
オレが目を閉じたら
紫苑がまたキスしてくれた
ーーー
ーーー
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ぎこちなく動くオレの手を紫苑が導いてくれた
たぶん
自分の気持ちいいところに当ててる
オレに触れる紫苑の手と唇
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ゾクゾクして
自分の身体じゃないみたいだった
水槽の前で抱き合った
水槽の明かりで
紫苑の身体が青白く透ける
明かりの当たる紫苑の身体だけ
浮き立ってよく見えた
初めて見た
女性の身体
初めて触れた
好きな人の身体
「亜南…」
紫苑の身体が
柔らかくオレの身体に吸い付いてきた
このまま交わりそうで不思議な感覚になった
「亜南…好き…」
紫苑がそぉ言うと
オレはまたキスで返した
ーーー
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「亜南は…?
亜南は、言ってくれないの?」
「え…」
「んーん…なんでもない…」
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「今日は、ここまで…」
紫苑に言われて全身の力が一気に抜けた
これで終わりなのか
何が終わりなのか
オレはわからなかったけど
初めて抱いた好きな人の身体は
気持ちよかった



