オレにしか、触らせるな!


「瑠愛ちゃん、ごめん…」



傑くんに手を握られた



咄嗟に振りはらった



「瑠愛ちゃん…

一応、オレも傷付くよ」



「ごめん…」



そーだよね…



傑くんの気持ちがわからなくて

ムカムカする



「颯の手は振りはらわなかったのに
…なんで?

オレは、ダメなの?」



「なんで、かな?」



自分でもわからない



「瑠愛ちゃん、好きなんじゃないの?
颯のこと…」



「棒くんの、こと…?」



ドキン…



なに?

また鳴った



「棒くんは、傑くんのこと
好きなんじゃないのかな?」



「颯が?オレのこと?」



傑くんが笑った



「なんで笑うの?
棒くんは真剣だよ!」



「それって、どーゆー意味で?

好きかも知んないけど…
友達としてね
あ、でも最近颯機嫌わりーからな…」



「友達?」



「うん、友情!
オレも颯好きだよ

スゲーいいヤツ
こんな正反対なオレを
いつもわかってくれてる

ずっと友達でいたいと思ってる」



私とママみたい



恋愛に対して正反対な私とママ

でも私はママのこと好きだよ


わかってあげれないのは

私がまだ恋愛したことないからかも…


私も恋したら

少しはママの気持ち

わかってあげれるのかな?