オレにしか、触らせるな!


「私、そろそろ帰るね」



「えー!」

「瑠愛ちゃんも一緒にやろうよ!」

「みんなでやろうよ!」

「帰らないで!瑠愛ちゃん」



棒くんを見たら

目は合わなかった



けど



ドンドン…ドンドン…ドンドンドンドン…


バン…



「ナイシュー!兄ちゃん」

「すげー!」

「かっこいい♡」



棒くんのシュート

また見れた



やっぱり学校の棒くんと別人



ここが棒くんの居場所なんだ

私が来たら棒くんが来れなくなる



「みんな、私、帰るね!」



「えー!帰らないでよー!」

「瑠愛ちゃん!」

「なんで帰るの?」

「兄ちゃんとケンカしてるの?」

「ヤダー、帰らないで!」



棒くんを見たら

目が合って

ボールをパスされた



え…



いてもいいってこと?



ドン…ドン…ドン…ドン…


バン…



「瑠愛ちゃん、ナイシュー!」



「次、私!パス!」

「あー、ずりー!オレも…」

「やったー!みんなでできる!」

「いっぱいいたほうが楽しいね!」