オレにしか、触らせるな!


「傑くんお腹空いてるから
急いで作ろうよ!」



「別に子供じゃないから
多少我慢できるよ」



「だよね…」



渉香が笑った



「オレ、先にスニーカー洗おうか?」



「スニーカーは、後でいいよ
先に食べよ!
一緒に作ろ!
スニーカーも一緒に洗お!」



なんでも一緒にって言う渉香


オレは

ずっと一緒がいいな…って思う



「傑くん、パスタ茹でてよ!
私、トマトソース作るね!」



「うん」



こーして狭いキッチンに並んでるのも

なんかさ

恋人同士みたいじゃん



「ん?なに?」



渉香がオレの視線に気付いた



「今までも
彼氏と一緒に料理したりしたのかな…って
ちょっと思ったから…」



「したことないよ
彼氏のために料理したことなんかないし…

食べるの好きだから
自分のためにしか作らない!」



「ごめん、なんか彼氏でもないのに
作ってもらって…」



「うん、ホントにね!」



渉香は塩コショウを振りながら笑ってた