颯と約束の金曜
連絡がきた時間に
指定された場所に行った
「傑、結婚式はありがとう」
「おつかれ!
新婚旅行楽しかった?」
「うん、楽しかったよ!
傑くんのお土産、颯と同じTシャツにした」
「ありがと」
瑠愛ちゃんから変な絵のTシャツをもらった
よかった
瑠愛ちゃん幸せそうで…
「颯とペアなんて、なんかヤダな…
瑠愛ちゃん着たら?」
「私はもっとかわいいの買ったから大丈夫!」
「どぉ?似合う?」
「似合う似合う!傑くん
やっぱりそれにしてよかった」
「颯…なんか言えよ…」
「…」
「笑いこらえてんじゃねーよ!」
颯も幸せそうだし
ま、いいか…
「かわいい!
なに?そのTシャツ!」
誰?
キミもかわいいよ
「アスカには会社でチョコレート渡したよね?」
「私もTシャツがよかったな…」
「あ、傑くん
私の職場の同期のアスカ
…
こちらは傑くん
颯の友達」
瑠愛ちゃんに紹介された
「はじめまして…」
「はじめまして…」
ハーフぽくて
なんか可愛い子
「あ!じゃあ、アスカちゃんに
このTシャツあげるよ!
オレより似合うと思う
日本じゃ買えなそうだし…」
「ホントに?いんですか?」
うん、逆にホントに欲しい?
「かわいい子に着てもらった方が
このTシャツも日本に来た甲斐があると思う」
颯とアスカちゃんが
同じTシャツを着る
おかしな現象が起きるけどね…
まぁいいよね
幸せそうだし
これで
みんな幸せ!
「じゃあ、チョコレートと交換しますか?
でも、半分ぐらい食べちゃいました」
「大丈夫だよ!
オレ、チョコレートは
日本のメーカー派だから…」
「そぉそぉ…
傑くん外国のチョコ嫌いって言うから
Tシャツにしたのに!」
「瑠愛ちゃん、お気遣いありがとう」
「傑くん、アスカ、彼氏募集中だよ」(小声)
瑠愛ちゃんが耳打ちしてきた
「お気遣いありがとう」(小声)
「Tシャツのお礼したいので
連絡先交換しませんか?」
アスカちゃんから言ってきた
前のオレならすぐスマホ出してた
もしくは、もぉ連れて帰ってたかも…
「オレがTシャツプレゼントしたみたいに
なってるけど
ふたりの新婚旅行のお土産だし…
お礼なんて別にいいよ」
「傑くん!チャンスだよ!」(小声)
「あー、うん…」
断わったつもりだったのに
瑠愛ちゃんに促されて結局スマホを出した
「土日休みですか?」
「うん…だいたい…」
「じゃあ、連絡しますね!」
「うん…ありがと…
…
オレ、そろそろ帰るね
颯、またゆっくり飲もうな!」
「うん、傑、来てくれてありがと」
「傑くん、もぉ帰るの?
まだ1杯しか飲んでないよ!」
「うん、瑠愛ちゃんもまたね!
今度新居遊びに行くから
ピザ頼もうよ!」
「ヒドイ!傑くん
普通、手料理振る舞ってよ!でしょ!」
「うん、大丈夫
オレ、ピザ好きだから…
じゃ、またね!」



