「わぁ!キレイ!
こんな大きいイチョウの木だったんだ!
すごーい!
ライトアップすれば夜も見れるのにね」
ライトアップしてたら
渉香あのまま帰ってたな…
泊まっても
なんかあったわけじゃないけど…
「ねぇ、来週は葉っぱが落ちて
きっと黄色の絨毯になってるね!
それも綺麗だろーな…」
「来週も見に来れば?」
「そーだね…来れたら来ようかな…」
来れたら…って
優先順位低めだね
カシャ…
カシャ…
「渉香も入れて撮ろうか?」
カシャ…
渉香がオレにスマホを向けた
「いや、オレはいいから…
いきなり撮るなよ!
絶対、半目だろ…」
「半目…なってないよ!ほら…」
渉香とスマホをチェックした
肩がぶつかる
「半目でもイケメンだから大丈夫だよ!」
渉香が笑った
近くて少しドキドキした
オレ意識してる
渉香は?
カシャ…
カシャ…
またオレを撮って笑った
「やめろ!」
「傑くんのこと好きな子に売るかな
高く売れそ…」
渉香は?
渉香はオレのこと
どぉ思ってる?
「じゃあ、私、そろそろ帰るね」
どぉも思ってないだろ
絶対
「そのまま帰るんだっけ?」
「うん、紅葉見れたし…」
カシャ…
「渉香、一緒に撮る?」
ふたりの写真は
付き合って1ヶ月記念の
プリクラしかなかったよね
「んーん…撮らない…
…
消さなきゃいけない時、辛くなるから…」
それはいつ?
渉香に新しい彼氏ができた時?
「駅まで送る」
「うん」



