オレにしか、触らせるな!


「傑くん…傑くん…
起きてよ
外、明るくなったよ」



「…ん…なに…」



「まだ眠い?」



「んー…誰…?何時…?」



AM7:12



誰?



て、渉香じゃん!



昨日泊めたんだった



紅葉見るとか言って…



何もなかったよね?

オレ



服を着てるか確認した



「眠ー…」



ヤバ…

渉香、近くない?



腕で顔を隠すフリをした



「傑くん…」



腕外したら

すぐ顔じゃん…



「…ん…」



「傑くん、また寝ちゃう?」



渉香の髪が腕に当たる



いい匂いするし…



寝てなんていられない



ドキ…

ドキ…

ドキ…



でも、寝たフリ…



「あ、傑くんまた寝ちゃったかな?」



寝れない…



フワッて

渉香を引き寄せた



え…?

オレ何してんの?



よく開いてない目蓋の隙間から

渉香が見えた



ドキン…



渉香も見てる



「傑くん…誰かと間違ってる?」



そう言われて渉香から手を離した



「ごめん…」



寝返りを打って渉香に背を向けた



「傑くん、コーヒーもらってもいい?」



「うん…」



誰とも間違ってないよ

渉香だろ



何やってんの?

オレ



何しようとしてた?

オレ



酔ってないよ

オレ



セーフ?

アウト?



ギリギリセーフ?