オレにしか、触らせるな!


部屋に戻ったら…



渉香がいた



「あ…帰らなかったんだ」



「冗談だったの?
明るくなるまでいていいって…」



「冗談でも、嘘でもないけど…」



「じゃあ、帰らなくてもいんだよね?」



「うん…」



冗談でも

嘘でもなくて

きっと口実だった



渉香はホントに

紅葉が見たいだけなのかもしれないけど…



「夕飯食べて来た?」



「んー…まだ
傑くんは?」



「オレもまだ…」



「じゃあ、なんか作ろっか?」



「何もない」



「何食べようとしてたの?」



渉香が何か買って来てくれるかな…とか



最近金曜の夜は

それを待ちながら

いつの間にか寝てた



「ピザ頼む?」



「あ、いいね!
私、シーフード系がいいな
チーズ追加して!」



「あーい…

あ、ピザ来るまで
よかったらシャワーどーぞ…」



「んー…」



別に変な意味で言ってないけど

気まずい…



「せっかく絆創膏はってもらったのに…」



なんだ…



「そんなの、また貼ればいいじゃん」



「また、貼ってくれる?」



「うん、お望みなら…」



「じゃあ、シャワーお借りします」



「うん、オレのスウェットでいいかな…
適当に出しとくね」



て、泊まりじゃん!



泊めてんじゃねーよ!

オレ



意識しないように言ったつもりだけど…



「ねぇ、タバスコあるの?」



あ、ピザ頼まなきゃ…