オレにしか、触らせるな!


渉香がオレの後ろを付いて来た



「こんなところに遊歩道あるんだね
いつもここ散歩してるの?」



「んー…たまにね…」



初めて歩いた道



「あ、公園!
すごい大きい木がある
なんの木かな…

夜だからよくわかんないけど
紅葉してそうだね!」



こんなとこに公園あるんだ

知らなかった



「んー…なんの木だったかな…」



「明るい時、見に来たいな!」



あの時はノースリーブだったのに

いつの間にか秋になってた



渉香のノースリーブから出てた肩を思い出した


ドクン…


あのことを思い出す



渉香には

忘れて…って言ったのに…