オレにしか、触らせるな!


「もぉ、飲むのやめたら?
だいぶ、酔ったじゃん」



4本目の途中で

渉香の目がトロンとしてた



「でも…まだ、忘れてないもん

忘れられないよ…」



ごめん…



オレは、そう言いかけて

唇を噛んだ



渉香は今日

忘れるためじゃなくて

この前みたいなことを望んで来たのかも…



彼氏がいなくて

寂しかった?



またそんなふうに利用されるのも

オレの欲求不満に利用するのも



渉香とそんな関係で繋がってるのは

嫌だった