「じゃあ、オレここだから…」 またね も 次はいつ? も 連絡先教えて も なかった 先に電車から降りた 西日が暑くてネクタイを緩めた 「え! 何してんの? なんでいるの?」 後ろに渉香がいた 小さくて気付かなかった 西日を眩しそうにして 渉香は微笑んだ 「まさか同じ駅?」 「まさか…」