-恋の結末を-



萌子と私の過去は、似ている部分があった。

きっとそれもあって、涙が止まらなかったんだろう。
上条くんのような人がいたら、萌子を守ってくれるんじゃないかと、そんな風に思えたからだろう。




私は、中学校の3年間、いじめられていた。

萌子も、いじめられていたのだ。


広が言いふらした嘘が、いじめに繋がったことは確実だが、それ以前に、モテモテだった広を好きな女子たちは、そんな広と仲がよかった私を、よく思っていなかった。
それに加え、いじめられていたとは言え、可愛いと言われることに変わりなかった。それだけで、十分いじめの標的になる理由になっていたんだろうと振り返ると思う。

妬みという感情は、人を変えるのだろう。


萌子は、友達が好きだと言っていた男子に告白されたことで、「私の好きな人を取った女」などと言いふらされ、美人だから調子に乗っているんだろと女子からいじめられるようになった。
私のように男に嫌われたわけではないのに、その時、守ってくれる男子は誰1人いなかった。




……一人ぼっち。



当時の私と萌子は、強くならなくてはいけない状況だった。
自分を奮い立たせていた。


誰も守ってくれない。


それなら、私を守れるのは、私を信じてあげられるのは、私だけ。
私だけは、私を愛して生きていこうと思う生活。


そして

もう一人でいい、一人でも大丈夫と、それに慣れることで


泣くことも、言いたいことも
我慢できるようになる。
無理に笑えるようになる。

感情を失くすことが、できるようになってしまう。


そんな悲しいことを
そんなふうに強がることを

やめられる人


そんな人に、お互いこの高校で出会えた。




上条くんの話から脱線し、たくさん話をする中で、萌子という人を、もっと知れた気がした。


ねぇ萌子

私たちは、よく頑張ってきたよ。
私たちは、よくやったよ。


もうあんな過去は


置いていこう。