-恋の結末を-



昨日は、なかなか寝付けなかった。
永斗が私を抱きしめた時に、永斗の香水の香りが、制服に付いたせいか、部屋に永斗がいるみたいに、フワッと香りが漂っていたからだ。


永斗は今日、どんな顔をしてるんだろう。



「萌子おはよぉ〜」
今日も、楽しそうな笑顔で走ってくる萌子に、癒される朝。



「つばきおはよ〜う。眠い〜。あ、永斗もおっはー!」

「おはー!」

永斗は、何事もなかったように、私と萌子にいつも通りの挨拶をした。



「永斗、おはよう!」
私も、何もなかったように、永斗に声をかけた。
「昨日はごめんな」
耳元で永斗が囁く。吐息と共に漏れるような声に、ビクっと背筋が伸びる。



それから1週間が過ぎたが、永斗は1度も私に触れることはなかった。


……あの時は、何かあったんだろうな。



そう思う他なかった。
こんなに、広ではない男の人のことを考えたのは、初めてのことだった。