-恋の結末を-

怖い。逃げたい。

その気持ちがどんどん大きくなり、同じ分だけ走るスピードが速くなる。




お願いだから、嘘であってほしい。




……そこには、見覚えのある顔が並んでいた。
萌子と永斗。そして、広だった。



「どうして…」
思わず声を出して呟いてしまった。


気付くと、走っていた。
何かに追われるかのように、何かから逃げるかのように、階段を駆け上がり、屋上に避難した。


息が詰まる。肺のあたりが、じわじわ痛む。



「はぁ…はぁ…」


今日は、真っ青な快晴。秋晴れというやつだ。こんな日は、ボーッと、空を見上げたくなる。


高校生になってから、学校に居心地の悪さを感じたのは、今日が初めてだ。まさか広が文化祭に来るなんて、思ってもみなかった。


屋上に来て30分が経っている。


「もうそろそろ、いいかな…」


立ち上がり、階段の方へ振り返る。




「……」



そこには、広が立っていた。