-恋の結末を-


-文化祭1日目-


「焼きそばで〜す!こちらで〜す!」
クラスの文化祭委員が、大声で呼び込む。


……メイド服、恥ずかしいな。


「きゃー!永斗くんいるー!」
「このクラスやばいよな〜つばきちゃんも萌子ちゃんもいるなんてさ〜」


クラスには、私たち3人を見に来る人もいた。笑顔で焼きそばを配る。


「あのっ!つばきちゃん、ちょっといいかな?」

「はい?」

「はーい!つばきね!どーぞどーぞー!」
萌子が私を押し出す。これも、よくあることだ。


「よいしょっと!」
萌子は、黒板に正の字を書いていた。

「萌子、それなに?」
「あ、これ?ふふふ〜ん。本日、我がつばきに告りに来た男の数よ!」

「あー…」


萌子はいつもこんな風にふざけている。でもこのふざけた態度が、何でも深く悩んで考え込んでしまう私を、救ってくれる。


「実に!15人!1日の記録更新!」

「はいはい!分かったからー!仕事しろって〜」
永斗が手をパンパンと叩いて私たちに近寄ってきた。


「おっ!永斗じゃ〜ん!永斗も今日はいつにも増して人気者だよね〜。無限に告られてんじゃん」

他校の女の子は、永斗とすれ違う度
「好きです!」「ファンです!」と言いながら通り過ぎて行く。無限の告白に、永斗は苦笑いで会釈する。


そして負けず劣らず、萌子も次々と呼び出される。


そんなバタバタな文化祭1日目は、焼きそばの売り上げが過去最高を記録。
後藤先生は号泣で、大袈裟に喜んでいた。