-恋の結末を-

2人で歩く帰り道は、萌子といる時とは違うけど、居心地が良かった。
目立つことは、良いことばかりじゃない。
噂が勝手に一人歩きして、傷つくことだってある。
それを、永斗も乗り越えてきたんだろうと思えるからだろう。私たちは、なんなく似ている。


「てかつばきさ、お前は?」
「あたし?何が?」
「かーれーし!作らねぇの?」
「うーん。あたしはなんていうか、まだいいかな」
「へー。お前めちゃくちゃモテてるからもう訳わかんなくなってんだろ!あはははは!」
「そうじゃないよ!なんか、男って苦手なんだよね。永斗は特別だよ、こんなに話せるのは珍しい」
「…ああっ!広じゃん」
「えっ…」


広に会ってしまったのは、サッカー部の試合以来だった。
怖くて、顔が見られない。


「おお、広」
「お疲れ、お前も今日部活休みか」
「そうそう。帰りだよ。てかお前ら、幼なじみなんだろ?」
「……」
「まぁいいけどさ〜。仲良くしろよな〜」



沈黙の後、広が言い放った。


「別に幼なじみでも何でもねぇよ。仲良くもない」




広は、真っ直ぐに永斗を見ながらそう言った。私は、何も言えなかった。




———広、私たちはもう、元には戻れないんだね。