———気持ち悪。消えろよ。
ふいに、広が言ったそんな言葉が頭をよぎる。
同時に、広の言うことを信じた女の子たちからのひどい言葉も思い出される。
……辛かったな。中学校の3年間。
「つばき、帰るぞ」
「へ?萌子と帰るよ、あたし」
「あいつは今日無理だぞ。2組のやつに呼び出されてた」
「あら、また告白」
「そ!俺は今日部活ないし、帰るぞ!」
「うん!萌子にはメールしとこっと」
永斗と2人で歩く帰り道。
モテモテの永斗が、私と歩く。
自分で言うのはおかしいが、モテモテの私が、永斗と歩く。
「えー!あの2人!付き合ってるのかな?」
「めっちゃお似合い!美男美女〜!」
「いいなぁ〜」
……何も言われない訳がない。
「ねぇ永斗、勘違いされるかもよ?大丈夫なの?」
「俺のセリフな」
「あたしは別に人の言うことなんて気にしないけどさぁ」
「けどなんだよ」
「永斗は女子のアイドルなんだから、ちゃんとしないと」
永斗には、毎日のように告白に訪れる女の子がいる。中には、可愛い子だっていた。
「まぁな〜でも俺の彼女はサッカーだわ!」
「はぁ〜!?カッコつけちゃって!」
