「つばきちゃんと萌子ちゃん〜!は〜いこっち向いて〜!やだ〜かわいすぎる!」
「……」
文化祭の準備が、本格的に始まった。
私と萌子は、ウェイトレスとして焼きそばをお客さんに配る係になった。
「さすがにこんな服だとは思ってなかったよね…」
「うん…でも萌子…似合ってるよ!あははは!」
ミニスカートのかわいいメイド服。
フリフリのレースと、ピンクのエプロン。
———文化祭が、不安でならない…。
「永斗〜!見て見て〜!似合う?」
「うっわ何その格好!笑わせんなよ!」
「何よ!つばきのこと可愛いって思っちゃってるくせにー!」
「はぁ!?思ってねぇから!」
いつもの萌子と永斗のやりとりに、自然と笑顔になれる。
「てかさぁ!つばきお前、広と何かあったの?」
「えっ!?な、なんで!?」
「ほーら。動揺してる。」
「いや別に、何もない!関わりもないし!」
いつもと違う私の態度に、永斗と萌子は顔を見合わせた。
「ま、いいじゃん!つばきが嫌なら、話さなくていい!ね!」
萌子が言う。
