高校1年 夏

「俺、オーディション受かった。」

生まれた時から一緒にいた幼なじみは

「え!?うそでしょ!?」

芸能人になった。

「いや驚きすぎ。なに、落ちると思ってた?」

「…すごい…すごいよイチ!すごいよぉ!」

「わ、離れろよ、泣くなって!もう〜笑」


この時は、素直に嬉しかったな。

イチがずっと憧れてた事務所からアイドルデビューしたんだもん、本人より泣いて次の日目パンパンになったのも今では懐かしい。


ねぇイチ。この気持ちはいつ言えばいい?